(Kim.K撮影)
さて、ベトナム旅行の話もこれで最後になる(ハズ)。
ご覧の写真は空芯菜炒め、カニのスープ、タイガービール。
以前Hさんに魅かれて入店した、日本人が営むバーの二階にはこのようにベトナム料理のレストランがあった。(今は別の形態にリニューアルしたようだ)ここの料理はすべてが美味しかった。基本的にベトナム料理全般が私は好きだが(というより東南アジアの料理全て好きだ)、それが少し上品になったイメージ。要はおいしい。(ボキャ貧)
幸い、夜の早い時間帯に入ったから、お客さんは私一人。店員さんとつたない英語をつかって会話した。『地球の歩き方』にベトナム語の会話表現が載っていたから発音を習いつつ、仲良くなった。はっちゃけてLINEまで交換し、Tさんとツーショットを撮った。いい写真だ。
ベトナム語の発音はインド・ヨーロッパ語族のような聴き心地の良さは伴わないものの、高音が特徴的なイメージがある。「ニャー」と猫の鳴きまねをするときを思い浮かべてもらいたい。ベトナム語を耳にすると、その高音が発音の要所要所にちりばめられているような印象を受けるはずだ。だから、ベトナム人女性が話しているのを聞くと自然と萌える。(ちがう)
レストランで満腹中枢が刺激された後は、一階のバーに直行。心行くまでお酒を堪能し、退店。お店の外で相変わらず客引き(とはいえお客さんは来ない)をしているHさんともツーショットを撮る。アオザイを着た女性とツーショットを撮る、ということを出国前に後輩と約束していたからそれが果たせて何より。美しい。
ちなみに、アオザイとは、ベトナムの民族衣装で、Kim.K基準では世界で最も女性の美しさを引き立てる衣装だという認識。あちらの女性は細身の体型が多いからこそ、スリムな体の線を上手に引き出している。また、今ベトナムではそのアオザイを中高生の制服として復活させようという動きがあるらしい。日本の着物ほど着るのに時間がかかるわけでもないから、制服としての機能性もバッチシだ。私が以前塾講師のアルバイトをしていたとき、中学生の女子生徒たちが志望高校の制服について、「かわいい」「ダサい」と評しているのを何度も耳にした。女子生徒が制服の可愛さにこだわることが万国共通であるなら、アオザイは間違いなく「かわいい」。
(Kim.K撮影)
写真はカシスオレンジ(だったかな?)。Hさんの勤務が終わってから、現地の若者たちが夜な夜な通うというクラブに連れて行ってもらった。室内はクラブ仕様となって、大音量のR&Bやヒップホップなどの音楽に合わせて腰を振る若者たちであふれていた。外にはテーブルが配置され、写真のようにピッチャーを注文してショットグラスで飲むバーのような雰囲気だった。
ここに来て驚いたのが、ベトナム人はお酒にすごく弱いこと。そもそもこのピッチャーに入ったカシオレもすごく薄いのに、連れてきてくれたHさんはもちろん、室内のクラブで踊りつつ仲良くなった人たちもみんなすぐに酔ってしまう。私自身そこまでお酒が強いわけでもないが、ベトナムでならそうそう潰れることはなさそうだと感じた。カクテルのみならず、ビールでさえ薄いつくりになっていることからも恐らくそういうことなのだろう。
ちなみに、人生初の男性とのキスはこのクラブで経験した。サイコロを振って奇数なら~の命令を絶対に聞く、のようなルールを設けたゲームを近くにいた人たちとやったのが失敗だった。キスをした相手の男性の唇が思いの外プルプル潤っていたのも許せない。意外といい唇してるじゃないか。
(Kim.K撮影)
中には、「この子絶対高校生だろ」と確信を持ててしまうような若い風貌をした女の子たちもいて驚いた。
(Kim.K撮影)
クラブに連れて行ってもらう前に、Hさんが「小ぎれいなレストランより、ストリートフード(路上販売)のほうがよっぽど美味しいし好き!」と言うから、「どれどれ、その味覚は確かかな?」などと疑りながら手渡されたものを口にしてみると、確かにおいしかった。めちゃくちゃおいしい。かなり辛いが、ダシのような調味料も効いていてすごく旨かった。もう一度食べたいと思ったものの、この料理名が分からず、これ以降口にできていない。読者でこの料理名をご存知の方がいらっしゃれば、ご教授願いたい。ライスペーパーが入っていて唐辛子がめちゃくちゃ効いている、という情報しかないが。
(Kim.K撮影)
翌日、街をぶらぶらしていると意味の分からないポーズをしたマネキンが目に飛び込んできた。写真のモデルの方は普通のポーズをしているのに、このマネキンたちは何だろう。。。これが何体も並んでいるものだから、少し狂気に似たものを感じてしまった。ポーズをとらせた店員に会って、この真意を問い詰めたかった。
(Kim.K撮影)
ベトナム最終日、Hさんにお礼の意味を込めてプレゼントを渡し、タクシーを捕まえて空港へ。彼女の勧めで、残りのベトナムドンをドミノピザで消費。ドミノピザでさえベトナム価格だから、こちらへ旅行に来るとリッチな気分になれる。
(Kim.K撮影)
このうさちゃんはバイト先の後輩に購入。耳の後ろ部分にスマホを差し込む口が備わっている。後輩の笑顔見たさについついお土産を買ってしまう。
無事、飛行機が飛んだわけだが、トランジットとして再びクアラルンプールに停まった。あと少しで日本帰国!となる前に、ここでハプニングが発生。
航空会社は往路と同じくエアアジア。航空券には以下のように記されていた。
Departure 12:45 AM
これを見て、私はクアラルンプールのホテルを予約。到着した夜クアラルンプールのホテルに泊まり、翌日の正午過ぎに日本に向けて飛ぶものだと思ったのだ。
しかし、聡明な読者諸君はお気づきだろうが、この表記は明らかにおかしい。そもそも24時間表記なのにAM/PMを用いること自体ナンセンス。海外ではAM/PM表記が一般的であるから、それに適合させるとすれば0:45AMとなるし、24時間表記を優先するとすれば0:45PMとも解釈できる。
普段日本での24時間表記に慣れている私は、12:45の部分だけ見て判断をしてしまったため、誤って必要ないホテルを予約してしまった。おかげで泊まりもしないホテル代を払う羽目となった。よく確認もせず予約した私も悪いが、エアアジアのこの表記はいかがなものか。海外の会社は失態を問い詰めたところで顧客の私にメリットが生まれることがない(相手にしてもらえない)ため、クレームを入れずにすごすごと諦めたものの、納得のいかないハプニングだった。
従って、深夜0:45AM出発の便まで空港のラウンジに入って待つ羽目に。やけ酒、やけ食いしたのは言うまでもない。
(Kim.K撮影)
旅行の締めはすっきりとした仕上がりとならなかったものの、全体的に初めての一人旅は成功に終わった。この経験を経て、一人旅の楽しさに気付くことが出来た。改めてインターン先の部長に感謝したい。
団体で旅行に出て、バカンスを楽しむのも思い出作りとしてアリな選択だが、国内での退屈なルーティンに飽き飽きしてきたころに、新たな刺激を求めて一人旅に出ることで、感性を研ぎ澄まし、モチベーションの飛躍につなげることができることに気付いた。
以上が、私の一人旅初体験記だ。次は何を書こうか。気分に任せよう。