(Kim.K撮影)
日中の汗を流した後は、日没後のホーチミンを堪能すべく、ホテル近くを散策。自分の足で街を見て回るのが、一番思い出に残りやすいし、その土地ごとの雰囲気や特色を体感しやすいから好きだ。交通機関を使ってしまうと、道中の景色などすぐ忘れ去ってしまうし、偶然の人との交流が遮断されてしまう。時間はかかるが、徒歩こそ旅行の醍醐味だと信じている。
日暮れ時の涼風を全身で感じつつ、とぼとぼと歩いているとハーゲンダッツのお店を発見。日本にも店舗はあると思うが、閉鎖的な環境で生きてきたKim.Kにはそれさえ新鮮。ちょうど疲れがたまって、体が糖分を欲しがっていたところだった。東南アジア価格ではなかったものの、良い休憩となった。
メニューを取りに来てくださった店員さんが美人で"You're beuatiful."とJames Blunt以来のベタなことを言ってしまったのは反省してます。。。
(2枚ともKim.K撮影)
ハーゲンダッツのお店を出てから、両替所を探そうとして近くにいた女性に声をかけた。見た目年齢はほぼ私と同じ。(後々、1歳年上だと判明)非常に英語が堪能で、問題なくコミュニケーションが取れて嬉しかった。その女性は実は日本人が経営するバーとレストランの客引きをしているらしかった。
彼女曰く、(彼女の経験上)日本人で英語を扱える人はなかなかいないとのこと。(別に流ちょうな英語ではないのだが)だからこそ久々に英語で日本人と話せるのが嬉しかったらしい。肝心の両替所の場所はさておき、そこのバーに興味を持って入店。
わざわざ海外に来たのに日本人向けのバーに入るのは本末転倒かもしれないと思ったが、これからホーチミンを観光するにあたって現地を詳しく知っている日本人から情報をもらえるかもしれない。こういう場所に飲みに来る日本人と知り合えたらいいな、と淡い期待も持ちつつ足を踏み入れた。
ご覧のように店内はオシャレな雰囲気に包まれ、お客さんもみんな日本人。バーテンダーは数人ベトナム人がいるものの、日本語か英語が使える。完全に日本人向けのバーである。
残念ながら、お客さんと仲良くなることはできなかったがバーテンダーの方から現地情報を引き出すことには成功。今後の旅行の検討材料となった。
実は、先ほどの客引き女性(アオザイが美しい)とバーテンダーと仲良くなることが出来て、滞在中毎晩足を運ぶようになってしまったのはここだけの話。さらに、この女性を通して別のベトナム人店員の方とも仲良くなり、その二人とはLINEも交換し、その後も付き合いが続いている。(今後、何度か彼女たちが登場するので、客引きの女性をHさん、もう一方の女性をTさんとしておくことにする)
(Kim.K撮影)
ベトナムのビビンパ的なもの。実はこれ、おごってもらった。誰にか??
前編でお話しした、私がベトナムに行くに至った経緯を思い出していただきたい。
そう、以前インターンシップ先の証券会社は東南アジアに支店を開いたと申し上げた。ベトナムにはいくつか支店があるのだが、幸運にもそれらを統括してらっしゃる方にベトナムを案内して頂けたのだ。夜には大々的なパーティにもお呼びいただいて、21歳の若者には至れり尽くせりの待遇であった。本当にありがたい。
同業他社に就職する手前、こちらからご連絡申し上げるのは失礼にあたりそうで自粛しているものの、その証券会社の方々にもう一度会ってお礼が言いたいと常々思っている。
(Kim.K撮影)
ご覧のように、スタバの店内写真である。特徴として、お客さんがほぼ旅行客(外国人)であることが挙げられる。恐らくその原因は、値段にある。外国人にとってみれば、自国の通貨がベトナムドンに比べて圧倒的に強いため、物価が低く感じるものの、現地の人からすればスタバの一杯のコーヒーでさえ、一日の食費に相当するほど。旅行客がバンバン乗りこなすタクシーも現地の人は乗らない。高いから。
(Kim.K撮影)
この写真も同じベトナムで撮ったものだが、こういった車を乗りこなすのはやはりどこの国に行っても外国籍の富豪か、その国の権力者(ベトナム戦争以来の地主などが強いらしい)だ。
(Kim.K撮影)
ベトナムにおいて、日本企業は強い影響力を発揮している。写真のようなコンビニ(ベトナムではサークルKが強い)においても、日本的な商品陳列方法が採用されているし、商品も日本語表記のものがちらほら見られる。
(2枚ともKim.K撮影)
日本の某有名キャラクターが肉まんに変身していたりするのも日本信仰の強さの表れであろう。ちなみに、ベトナムは世界でも特に傑出したバイク社会だ。歩行者は、絶えず道路を流れてくるバイクに轢かれないようにすきを見て道路を渡らなければならないわけだが、乗られるバイクのほとんどがホンダ製であることに気付く。現地の人に話を聞いても、もはや「ホンダ」=バイク、という認識が出来上がりつつあり、一般名詞として用いられることもあるくらいのようだ。
さらに、清水建設もベトナムで大きな事業を進めつつある。それは、地下鉄の工事である。ホンダの重要な収益源であるバイク社会を一変させるかもしれないこの地下鉄事業は、日本のODAを軸に進められつつあるようだ。もしホーチミン市内に地下鉄が開通し、その圧倒的な利便性に現地の人々が気づけば、社会の構図が大きく変わることになる。日本企業が海外でこれほどの影響力を持ちつつあると知った時、一人の日本人として素直に嬉しく思った。これは自分の将来のキャリアプランを考えていくうえでも一つ重要な要素になった気がする。
これに関連して、少し自分語りをさせてほしい。
私は来月より、ある証券会社に入社する。となれば、上記のホンダや清水建設、サークルKのように自社の看板を背負って海外事業に挑むことはできないが、一方でホールセール部門を通して日本企業の海外進出を支援することが出来れば、自分の仕事により一層誇りが持てるように思われる。
今の決意としては、まず一年目であるからには、目の前の仕事を一人前にこなすことが出来るようにならねばならない。私自身就活ではそれほど納得のいく成果を出せたわけではない。幸い、今の会社に拾ってもらうことが出来た。最初は希望通りの職種で採用がかなわず落ち込んでいたものの、内定を受諾して以来、その会社との交流を経て会社のことが好きになりつつある。また、旅先や新聞、テレビなどで自分の会社が宣伝されていると誇らしい気持ちにもなる。(単純)
今はそこで働けることが嬉しいし、拾ってもらった恩は将来仕事で返していきたいと強く思う。今の段階で私が会社に望むことはない。ただ、成果を上げて、会社に認めてもらうことが出来た暁には、自分のキャリアプランに沿って仕事をしていきたいと考えている。
長くなりすぎた。続きは、後編 vol.2にて。
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