私の「価値観が変わった」とまでは言わないとしても、一人旅の魅力に気付くきっかけとなった旅行。
(Kim.K撮影)
4月末、私はある地場証券のインターンシップに参加した。期間は一週間。大手の"インターン"とは異なり、証券営業マンのリアルな一日を実際に拝見した。
場が開く朝9時から怒涛のように電話をかける若手の営業マン、名乗るだけで電話を切られてしまうケースが大半だった。数少ない話を聞いてもらえるお客様には即アポを取り付け、午後には外回り。インターン生としてわざわざ名刺まで作成していただき、営業ウーマンと一緒にお客様のご自宅まで同行した。営業の様子を直で体感した。
前場が引けると、毎日取締役や部長などがランチに連れて行って下さった。時には、会社の方向性や、将来像について詳しく語っていただいた。
そして、忘れもしないある日のランチにて、話題が東南アジアでの支店開業へと移ったころ、実際に東南アジアのある都市へ出張に行った部長が熱を帯びた口調で語ってくださった。
「東南アジアの熱気はすごい。本当に価値観が変わるから。ぜひ学生のうちに行っておきなさい。具体的なプランを立てずとも、とりあえず飛行機だけ予約してしまえばなるようになる。絶対行った方がいいよ。」
大体このような趣旨のことをおっしゃっていたと思う。いつもはハリーポッターのスネイプ先生ばりに冷静沈着な部長がここまで強く推すということは、心の底からそう思っているということ。まさにこの一言が私の背中を押してくれたのだ。日中は大学、夜間はアルバイト、という毎日のルーティンに退屈していたのも一因となった。
行先はベトナム、ホーチミン市。6月1日から3週間続いた教育実習を終えた翌日に成田発クアラルンプール経由で向かった。期間は4泊6日。
就職活動の真っ只中でありながらその旅行を計画した裏には、「内定をとれないはずはない」という昔からの根拠なき自信があった。もちろん、就職活動に専念していた周り友人から「この時期に行くなんてバカかと思った」と辛辣なコメントを頂いたのは言うまでもない。
さて、日本からの直行便であれば6時間ほどで着くはずだが、LCCのエアアジアに乗った私は成田を朝の10時に出発し、現地に夜の9時ごろ着いた。ベトナムと日本の時差は2時間であるから、総所要時間は13時間。到着したころには無駄に疲労がたまっていた。
初めての海外一人旅であるし、日本人観光地化した台北やソウルとは勝手が違う。自分の身の安全は自分一人で確保しなければならない。教育実習中、学校スタッフの方と「初めて海外に一人旅行くんですけど特に準備いらないですよね~」といった風に談笑していたところ、ガッツリその不用心さにご指摘が入った。
「情報だけはしっかり仕入れて、海外は行った方がいい」
とのアドバイスを頂き、さっそく『地球の歩き方』をアマゾンで購入。事前知識を入れ、必要最小限の持ち物を検討した。
意外とコンパクトに収まった持ち物は覚えている限り、以下の通りだ。今後一人旅を計画される読者の方も、とりあえずこれくらいそろっていれば生きていくのに不便ではないのでご参考頂きたい。
後で気付いたのだが、iPadなどのタブレットを持っている人は電子書籍で『地球の歩き方』を購入した方がラクダ。
場が開く朝9時から怒涛のように電話をかける若手の営業マン、名乗るだけで電話を切られてしまうケースが大半だった。数少ない話を聞いてもらえるお客様には即アポを取り付け、午後には外回り。インターン生としてわざわざ名刺まで作成していただき、営業ウーマンと一緒にお客様のご自宅まで同行した。営業の様子を直で体感した。
前場が引けると、毎日取締役や部長などがランチに連れて行って下さった。時には、会社の方向性や、将来像について詳しく語っていただいた。
そして、忘れもしないある日のランチにて、話題が東南アジアでの支店開業へと移ったころ、実際に東南アジアのある都市へ出張に行った部長が熱を帯びた口調で語ってくださった。
「東南アジアの熱気はすごい。本当に価値観が変わるから。ぜひ学生のうちに行っておきなさい。具体的なプランを立てずとも、とりあえず飛行機だけ予約してしまえばなるようになる。絶対行った方がいいよ。」
大体このような趣旨のことをおっしゃっていたと思う。いつもはハリーポッターのスネイプ先生ばりに冷静沈着な部長がここまで強く推すということは、心の底からそう思っているということ。まさにこの一言が私の背中を押してくれたのだ。日中は大学、夜間はアルバイト、という毎日のルーティンに退屈していたのも一因となった。
行先はベトナム、ホーチミン市。6月1日から3週間続いた教育実習を終えた翌日に成田発クアラルンプール経由で向かった。期間は4泊6日。
就職活動の真っ只中でありながらその旅行を計画した裏には、「内定をとれないはずはない」という昔からの根拠なき自信があった。もちろん、就職活動に専念していた周り友人から「この時期に行くなんてバカかと思った」と辛辣なコメントを頂いたのは言うまでもない。
さて、日本からの直行便であれば6時間ほどで着くはずだが、LCCのエアアジアに乗った私は成田を朝の10時に出発し、現地に夜の9時ごろ着いた。ベトナムと日本の時差は2時間であるから、総所要時間は13時間。到着したころには無駄に疲労がたまっていた。
初めての海外一人旅であるし、日本人観光地化した台北やソウルとは勝手が違う。自分の身の安全は自分一人で確保しなければならない。教育実習中、学校スタッフの方と「初めて海外に一人旅行くんですけど特に準備いらないですよね~」といった風に談笑していたところ、ガッツリその不用心さにご指摘が入った。
「情報だけはしっかり仕入れて、海外は行った方がいい」
とのアドバイスを頂き、さっそく『地球の歩き方』をアマゾンで購入。事前知識を入れ、必要最小限の持ち物を検討した。
意外とコンパクトに収まった持ち物は覚えている限り、以下の通りだ。今後一人旅を計画される読者の方も、とりあえずこれくらいそろっていれば生きていくのに不便ではないのでご参考頂きたい。
- デイバッグ
- 当日着ていく衣服
- iPad mini、充電器
- 世界各国対応プラグ変換器(変圧器)
- 『地球の歩き方』
- 財布(日本円、クレジットカード)
- パスポート
- Eチケット
- セキュリティポーチ
- 洗面用具
衣服類は当日分だけ持って行けば、あとは現地で調達可能だ。物価も安いため、何日分もの衣服を持ち運ぶより現地調達した方が楽だと思う。これは東南アジア旅行全般に言えることだ。
iPadは私にとって欠かせない旅行用品だ。海外は日本に比べてフリーWi‐Fiの環境が非常によく整っているため、都市圏のみの旅行であれば日本からわざわざレンタルしてWi‐Fiルーターを持っていく必要はないと思う。だからこそ、私は未だにレンタルしたことがない。iPadがあれば、基本的に日本との通信手段が途切れることがないため国際電話を持っていく必然性もない。
プラグ変換器、変圧器について、今後世界を旅行するつもりの人は様々な型に対応したものを購入すべき。旅行の旅に買い替える不経済は避けたい。
後で気付いたのだが、iPadなどのタブレットを持っている人は電子書籍で『地球の歩き方』を購入した方がラクダ。
財布からは現地で替える用の日本円と、クレジットカード以外のものは出して、日本に置いていきたい。もし万が一財布を盗られるような事態に至った際に、被害を最小限に抑えることが出来る。
パスポートはもちろんのこと、社会主義国のベトナムは入国審査がほかの民主主義国に比べて時間がかかる。特に注意したいのが、Eチケット提示を求められる点。Eチケットとは、航空券の電子情報のこと。電子データでもよいし、紙媒体でもよいので、帰りの便が記されたEチケットを提示しなければならないのは覚えておきたい。ちなみに、特定の条件を満たしていればビザは必要ない。
(詳しくはコチラ→在ベトナム日本国大使館 HP)
セキュリティポーチとは、簡単に言えば盗難防止用のポーチで、貴重品を入れ、ズボンと下着の隙間に隠しておくもの。当座使わない高額紙幣やクレジットカードなどはこちらに入れておこう。
洗面用具だけは海外のではなく、自分のものを使いたいため、日本から持って行った。機内の液体持ち込み制限などがあるので十分注意した上で持っていこう。ちなみに制限を多少上回っていても、それほど厳格に検査・規制されたりはしないのが現状だ。
長くなってしまったから、前編はここまで。次は中編。
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