2016年3月28日月曜日

海外旅行 三か国目(大学4年生) 後編 vol.2


(Kim.K撮影)


さて、ベトナム旅行の話もこれで最後になる(ハズ)。
ご覧の写真は空芯菜炒め、カニのスープ、タイガービール。

以前Hさんに魅かれて入店した、日本人が営むバーの二階にはこのようにベトナム料理のレストランがあった。(今は別の形態にリニューアルしたようだ)ここの料理はすべてが美味しかった。基本的にベトナム料理全般が私は好きだが(というより東南アジアの料理全て好きだ)、それが少し上品になったイメージ。要はおいしい。(ボキャ貧)

幸い、夜の早い時間帯に入ったから、お客さんは私一人。店員さんとつたない英語をつかって会話した。『地球の歩き方』にベトナム語の会話表現が載っていたから発音を習いつつ、仲良くなった。はっちゃけてLINEまで交換し、Tさんとツーショットを撮った。いい写真だ。

ベトナム語の発音はインド・ヨーロッパ語族のような聴き心地の良さは伴わないものの、高音が特徴的なイメージがある。「ニャー」と猫の鳴きまねをするときを思い浮かべてもらいたい。ベトナム語を耳にすると、その高音が発音の要所要所にちりばめられているような印象を受けるはずだ。だから、ベトナム人女性が話しているのを聞くと自然と萌える。(ちがう)

レストランで満腹中枢が刺激された後は、一階のバーに直行。心行くまでお酒を堪能し、退店。お店の外で相変わらず客引き(とはいえお客さんは来ない)をしているHさんともツーショットを撮る。アオザイを着た女性とツーショットを撮る、ということを出国前に後輩と約束していたからそれが果たせて何より。美しい。

ちなみに、アオザイとは、ベトナムの民族衣装で、Kim.K基準では世界で最も女性の美しさを引き立てる衣装だという認識。あちらの女性は細身の体型が多いからこそ、スリムな体の線を上手に引き出している。また、今ベトナムではそのアオザイを中高生の制服として復活させようという動きがあるらしい。日本の着物ほど着るのに時間がかかるわけでもないから、制服としての機能性もバッチシだ。私が以前塾講師のアルバイトをしていたとき、中学生の女子生徒たちが志望高校の制服について、「かわいい」「ダサい」と評しているのを何度も耳にした。女子生徒が制服の可愛さにこだわることが万国共通であるなら、アオザイは間違いなく「かわいい」。



(Kim.K撮影)


写真はカシスオレンジ(だったかな?)。Hさんの勤務が終わってから、現地の若者たちが夜な夜な通うというクラブに連れて行ってもらった。室内はクラブ仕様となって、大音量のR&Bやヒップホップなどの音楽に合わせて腰を振る若者たちであふれていた。外にはテーブルが配置され、写真のようにピッチャーを注文してショットグラスで飲むバーのような雰囲気だった。

ここに来て驚いたのが、ベトナム人はお酒にすごく弱いこと。そもそもこのピッチャーに入ったカシオレもすごく薄いのに、連れてきてくれたHさんはもちろん、室内のクラブで踊りつつ仲良くなった人たちもみんなすぐに酔ってしまう。私自身そこまでお酒が強いわけでもないが、ベトナムでならそうそう潰れることはなさそうだと感じた。カクテルのみならず、ビールでさえ薄いつくりになっていることからも恐らくそういうことなのだろう。

ちなみに、人生初の男性とのキスはこのクラブで経験した。サイコロを振って奇数なら~の命令を絶対に聞く、のようなルールを設けたゲームを近くにいた人たちとやったのが失敗だった。キスをした相手の男性の唇が思いの外プルプル潤っていたのも許せない。意外といい唇してるじゃないか。



(Kim.K撮影)


中には、「この子絶対高校生だろ」と確信を持ててしまうような若い風貌をした女の子たちもいて驚いた。



(Kim.K撮影)


クラブに連れて行ってもらう前に、Hさんが「小ぎれいなレストランより、ストリートフード(路上販売)のほうがよっぽど美味しいし好き!」と言うから、「どれどれ、その味覚は確かかな?」などと疑りながら手渡されたものを口にしてみると、確かにおいしかった。めちゃくちゃおいしい。かなり辛いが、ダシのような調味料も効いていてすごく旨かった。もう一度食べたいと思ったものの、この料理名が分からず、これ以降口にできていない。読者でこの料理名をご存知の方がいらっしゃれば、ご教授願いたい。ライスペーパーが入っていて唐辛子がめちゃくちゃ効いている、という情報しかないが。



(Kim.K撮影)


翌日、街をぶらぶらしていると意味の分からないポーズをしたマネキンが目に飛び込んできた。写真のモデルの方は普通のポーズをしているのに、このマネキンたちは何だろう。。。これが何体も並んでいるものだから、少し狂気に似たものを感じてしまった。ポーズをとらせた店員に会って、この真意を問い詰めたかった。



(Kim.K撮影)


ベトナム最終日、Hさんにお礼の意味を込めてプレゼントを渡し、タクシーを捕まえて空港へ。彼女の勧めで、残りのベトナムドンをドミノピザで消費。ドミノピザでさえベトナム価格だから、こちらへ旅行に来るとリッチな気分になれる。



(Kim.K撮影)


このうさちゃんはバイト先の後輩に購入。耳の後ろ部分にスマホを差し込む口が備わっている。後輩の笑顔見たさについついお土産を買ってしまう。

無事、飛行機が飛んだわけだが、トランジットとして再びクアラルンプールに停まった。あと少しで日本帰国!となる前に、ここでハプニングが発生。


航空会社は往路と同じくエアアジア。航空券には以下のように記されていた。


Departure     12:45 AM


これを見て、私はクアラルンプールのホテルを予約。到着した夜クアラルンプールのホテルに泊まり、翌日の正午過ぎに日本に向けて飛ぶものだと思ったのだ。

しかし、聡明な読者諸君はお気づきだろうが、この表記は明らかにおかしい。そもそも24時間表記なのにAM/PMを用いること自体ナンセンス。海外ではAM/PM表記が一般的であるから、それに適合させるとすれば0:45AMとなるし、24時間表記を優先するとすれば0:45PMとも解釈できる。

普段日本での24時間表記に慣れている私は、12:45の部分だけ見て判断をしてしまったため、誤って必要ないホテルを予約してしまった。おかげで泊まりもしないホテル代を払う羽目となった。よく確認もせず予約した私も悪いが、エアアジアのこの表記はいかがなものか。海外の会社は失態を問い詰めたところで顧客の私にメリットが生まれることがない(相手にしてもらえない)ため、クレームを入れずにすごすごと諦めたものの、納得のいかないハプニングだった。

従って、深夜0:45AM出発の便まで空港のラウンジに入って待つ羽目に。やけ酒、やけ食いしたのは言うまでもない。



(Kim.K撮影)


旅行の締めはすっきりとした仕上がりとならなかったものの、全体的に初めての一人旅は成功に終わった。この経験を経て、一人旅の楽しさに気付くことが出来た。改めてインターン先の部長に感謝したい。

団体で旅行に出て、バカンスを楽しむのも思い出作りとしてアリな選択だが、国内での退屈なルーティンに飽き飽きしてきたころに、新たな刺激を求めて一人旅に出ることで、感性を研ぎ澄まし、モチベーションの飛躍につなげることができることに気付いた。



以上が、私の一人旅初体験記だ。次は何を書こうか。気分に任せよう。

2016年3月22日火曜日

海外旅行 三か国目(大学4年生) 後編 vol.1


(Kim.K撮影)

日中の汗を流した後は、日没後のホーチミンを堪能すべく、ホテル近くを散策。自分の足で街を見て回るのが、一番思い出に残りやすいし、その土地ごとの雰囲気や特色を体感しやすいから好きだ。交通機関を使ってしまうと、道中の景色などすぐ忘れ去ってしまうし、偶然の人との交流が遮断されてしまう。時間はかかるが、徒歩こそ旅行の醍醐味だと信じている。

日暮れ時の涼風を全身で感じつつ、とぼとぼと歩いているとハーゲンダッツのお店を発見。日本にも店舗はあると思うが、閉鎖的な環境で生きてきたKim.Kにはそれさえ新鮮。ちょうど疲れがたまって、体が糖分を欲しがっていたところだった。東南アジア価格ではなかったものの、良い休憩となった。

メニューを取りに来てくださった店員さんが美人で"You're beuatiful."とJames Blunt以来のベタなことを言ってしまったのは反省してます。。。




(2枚ともKim.K撮影)


ハーゲンダッツのお店を出てから、両替所を探そうとして近くにいた女性に声をかけた。見た目年齢はほぼ私と同じ。(後々、1歳年上だと判明)非常に英語が堪能で、問題なくコミュニケーションが取れて嬉しかった。その女性は実は日本人が経営するバーとレストランの客引きをしているらしかった。

彼女曰く、(彼女の経験上)日本人で英語を扱える人はなかなかいないとのこと。(別に流ちょうな英語ではないのだが)だからこそ久々に英語で日本人と話せるのが嬉しかったらしい。肝心の両替所の場所はさておき、そこのバーに興味を持って入店。

わざわざ海外に来たのに日本人向けのバーに入るのは本末転倒かもしれないと思ったが、これからホーチミンを観光するにあたって現地を詳しく知っている日本人から情報をもらえるかもしれない。こういう場所に飲みに来る日本人と知り合えたらいいな、と淡い期待も持ちつつ足を踏み入れた。

ご覧のように店内はオシャレな雰囲気に包まれ、お客さんもみんな日本人。バーテンダーは数人ベトナム人がいるものの、日本語か英語が使える。完全に日本人向けのバーである。

残念ながら、お客さんと仲良くなることはできなかったがバーテンダーの方から現地情報を引き出すことには成功。今後の旅行の検討材料となった。

実は、先ほどの客引き女性(アオザイが美しい)とバーテンダーと仲良くなることが出来て、滞在中毎晩足を運ぶようになってしまったのはここだけの話。さらに、この女性を通して別のベトナム人店員の方とも仲良くなり、その二人とはLINEも交換し、その後も付き合いが続いている。(今後、何度か彼女たちが登場するので、客引きの女性をHさん、もう一方の女性をTさんとしておくことにする)



(Kim.K撮影)


ベトナムのビビンパ的なもの。実はこれ、おごってもらった。誰にか??

前編でお話しした、私がベトナムに行くに至った経緯を思い出していただきたい。

そう、以前インターンシップ先の証券会社は東南アジアに支店を開いたと申し上げた。ベトナムにはいくつか支店があるのだが、幸運にもそれらを統括してらっしゃる方にベトナムを案内して頂けたのだ。夜には大々的なパーティにもお呼びいただいて、21歳の若者には至れり尽くせりの待遇であった。本当にありがたい。

同業他社に就職する手前、こちらからご連絡申し上げるのは失礼にあたりそうで自粛しているものの、その証券会社の方々にもう一度会ってお礼が言いたいと常々思っている。



(Kim.K撮影)


ご覧のように、スタバの店内写真である。特徴として、お客さんがほぼ旅行客(外国人)であることが挙げられる。恐らくその原因は、値段にある。外国人にとってみれば、自国の通貨がベトナムドンに比べて圧倒的に強いため、物価が低く感じるものの、現地の人からすればスタバの一杯のコーヒーでさえ、一日の食費に相当するほど。旅行客がバンバン乗りこなすタクシーも現地の人は乗らない。高いから。



(Kim.K撮影)


この写真も同じベトナムで撮ったものだが、こういった車を乗りこなすのはやはりどこの国に行っても外国籍の富豪か、その国の権力者(ベトナム戦争以来の地主などが強いらしい)だ。



(Kim.K撮影)

ベトナムにおいて、日本企業は強い影響力を発揮している。写真のようなコンビニ(ベトナムではサークルKが強い)においても、日本的な商品陳列方法が採用されているし、商品も日本語表記のものがちらほら見られる。




(2枚ともKim.K撮影)


日本の某有名キャラクターが肉まんに変身していたりするのも日本信仰の強さの表れであろう。ちなみに、ベトナムは世界でも特に傑出したバイク社会だ。歩行者は、絶えず道路を流れてくるバイクに轢かれないようにすきを見て道路を渡らなければならないわけだが、乗られるバイクのほとんどがホンダ製であることに気付く。現地の人に話を聞いても、もはや「ホンダ」=バイク、という認識が出来上がりつつあり、一般名詞として用いられることもあるくらいのようだ。

さらに、清水建設もベトナムで大きな事業を進めつつある。それは、地下鉄の工事である。ホンダの重要な収益源であるバイク社会を一変させるかもしれないこの地下鉄事業は、日本のODAを軸に進められつつあるようだ。もしホーチミン市内に地下鉄が開通し、その圧倒的な利便性に現地の人々が気づけば、社会の構図が大きく変わることになる。日本企業が海外でこれほどの影響力を持ちつつあると知った時、一人の日本人として素直に嬉しく思った。これは自分の将来のキャリアプランを考えていくうえでも一つ重要な要素になった気がする。


これに関連して、少し自分語りをさせてほしい。

私は来月より、ある証券会社に入社する。となれば、上記のホンダや清水建設、サークルKのように自社の看板を背負って海外事業に挑むことはできないが、一方でホールセール部門を通して日本企業の海外進出を支援することが出来れば、自分の仕事により一層誇りが持てるように思われる。

今の決意としては、まず一年目であるからには、目の前の仕事を一人前にこなすことが出来るようにならねばならない。私自身就活ではそれほど納得のいく成果を出せたわけではない。幸い、今の会社に拾ってもらうことが出来た。最初は希望通りの職種で採用がかなわず落ち込んでいたものの、内定を受諾して以来、その会社との交流を経て会社のことが好きになりつつある。また、旅先や新聞、テレビなどで自分の会社が宣伝されていると誇らしい気持ちにもなる。(単純)

今はそこで働けることが嬉しいし、拾ってもらった恩は将来仕事で返していきたいと強く思う。今の段階で私が会社に望むことはない。ただ、成果を上げて、会社に認めてもらうことが出来た暁には、自分のキャリアプランに沿って仕事をしていきたいと考えている。



長くなりすぎた。続きは、後編 vol.2にて。

2016年3月21日月曜日

海外旅行 三か国目(大学4年生) 中編

ホーチミン市についたのは夜9時。空港内のWi‐Fiは驚くほど低速。空港を出ると、客待ちのタクシーやバイクタクシーがどんどんと声をかけてくる。ぼったくられるのが怖い人は、検査場を出たところにあるタクシーチケットを購入しよう。行先を告げれば、その距離に応じて事前清算となる。ベトナム最大手のビナサン(VINASUN)タクシーであれば基本的に安全だ。(万が一ぼったくられたとしても、日本円からすれば大したことはない)

タクシーチケットの場合の料金の目安は、ホーチミン市中心まで大体20万ドンちょい。もし、もっと安く済ませたいのであれば、空港を出たところに停まっているビナサンタクシーかマイリン(MAILINH)タクシー、あるいはバイクタクシーを自分でつかまえて、交渉したうえで乗ればタクシーなら15万ドン、バイクタクシーなら10万ドンほどで中心街まで運んでもらえる。バイクタクシーが乗りこなせるようになれば、ホーチミンの足回りは万全と言って差し支えないだろう。

ちなみに、説明の順序が逆になるが、ベトナムの通貨は「(ベトナム)ドン Dong」。レートの計算方法は有名で、「ゼロを二つとって2で割った」値段よりちょっと高いくらいのイメージ。例を以下に示す。

(例) VND 100000 → JPY 500

ちなみに、タクシーの値段をはじめとしたベトナムの値段表記は(千単位)だから、「15」という表記があればそれは15000ドンを意味するので覚えておこう。

Expediaで予約したホテルは、外国人観光客に人気のデタム通り沿いにあった。夜は通りにテーブルとイスが所狭しと並べられ、国際色豊かな観光客が東南アジア独特の安価で薄いビールを飲んでいる。

当初は、スりやひったくりに遭わないようリュックを前で抱えるようにして歩いていたものの、ある程度気を付けていればそこまでする必要もないことに気付き、途中からは普段通り後ろで背負うようになった。警戒心が一周回って元通りになった格好だ。もちろん前でリュックを抱えれば防犯にはなるのだが、あまりに動きづらいのが本音だ。

小さな宿で一夜を明かした翌朝、外に出てみると昨夜の盛況はどこへやら、閑散として、通りに散乱したゴミを清掃する人と朝食の客引きをする飲食店の人くらいしかいなくなっていた。



(Kim.K撮影)


朝食はやっぱりフォーでしょ。牛肉を使ったフォー・ボーを頂いた。ちなみに鶏肉を使ったフォーはフォー・ガー。ベトナムに限らず東南アジアは基本的にトッピングとしてライムや香草がつきもの。冷蔵庫のように衛生的な保存方法がない頃からの名残であろう。一時期健康食材として流行ったパクチーも香草の一つ。人によっては香草の独特のにおい、食感がダメな人がいる。私は気にせず食べるが、正直味はあまりないし、おいしいものではない。ホウレンソウやチンゲンサイというよりは、雑草を食べている感覚に近い。

おいしさを追及する場合はトッピングは何もいれないのが一番。Simple is the best.である。

ちなみに、香草の皿にのっている液体二種類は、赤い方が唐辛子、黒い方が甘い味噌のようなものだった気がする。(使ってないため記憶があいまい)



Wikipediaより)


フォーに満足した後は、街の散策を兼ねて、遠くから見ても市内で最もよく映えている、ホーチミンのヒルズもとい「ビテクスコフィナンシャルタワー」へと足を向けた。このタワーは約262mのオフィス兼商業ビルで、建設者はあの韓国系財閥ヒュンダイグループ。ウィキペディアによれば、現在ホーチミン市内最高、ベトナムで3番目に高いビルのようだ。ただ、目下建設中のランドマーク81が近い未来完成し、高さ350mとしてホーチミン市内最高層ビルとなるようである。ちなみに、写真内のマルの部分はヘリポート。



(Kim.K撮影)

49Fの展望台料金は20万ドン(約1000円)だが、50Fのカフェを使えば入場料が必要ない。ドリンク一杯15万ドンくらいから飲めたはずだから、圧倒的に50Fを使った方がオトクだ。展望台とは入口が違うので注意したい。2Fの専用入口があるので困ったら1F入り口付近のインフォメーションセンターでお姉さんに尋ねよう。夜景が楽しめる夜がいいかもしれない。

場所を変え、次は商業ビルのヴィンコムセンターへ。スーパーやファッションブランド、フードコートなど日本のショッピングセンターと百貨店を混ぜ合わせたようなイメージの施設。その最上階にあるフォーのお店でまたまたフォー・ガーを食していた。朝と違えど、トッピングとして雑草が、、、、いや、香草がついてくる。

ついでに生春巻も注文。おいしい。薬膳料理を食べている気分ではあるが。


(Kim.K撮影)



(Kim.K撮影)


ちなみにこのレッドブル。8500VNDなので、日本円にして約50円。日本で売っているものとの違いは、炭酸がないこと。正直それほどおいしくはない。

そのあと、(当日分しか衣服は日本から持ってきていなかったから)衣服を調達したのだが、以下の写真をご覧いただきたい。



(Kim.K撮影)

Polo Ralph Lauren、Calvin Klein、Lacosteに見えるがこれらはすべて「パチモン」である。一見しただけではどこがパチモンなのかわからないが、実際に着たり履いてみるとそこかしこにブランドものらしからぬ手抜きが見えてくる。

ポロシャツとTシャツの裏をめくると、ロゴがぺたっと貼り付けられたかのような跡があるし、パンツはそもそも履き心地最悪だし(本物を持っているからわかる)、靴下に至っては一度洗濯したら履けないサイズまで縮んでしまった。

以前の投稿でも記したが、日本では模造品の持ち込みが禁じられているため、あくまで「現地のみ」の使用に限ってパチモンは購入しよう。でないと、手痛い措置が待っている。



(Kim.K撮影)


びっくりするほど汗をかいてしまったから、ホテルに戻ってシャワーを浴びる。街の中心に位置しながら安価に三ツ星ホテルに泊まれるのが東南アジアの長所。

ダブルベッドだが、独り占めした。


長くなってしまったので、続きは後編にて。

2016年3月19日土曜日

海外旅行 三か国目(大学4年生) 前編

とうとう、この旅行を語る時がやってきたか.....!!!!
私の「価値観が変わった」とまでは言わないとしても、一人旅の魅力に気付くきっかけとなった旅行。



(Kim.K撮影)


4月末、私はある地場証券のインターンシップに参加した。期間は一週間。大手の"インターン"とは異なり、証券営業マンのリアルな一日を実際に拝見した。

場が開く朝9時から怒涛のように電話をかける若手の営業マン、名乗るだけで電話を切られてしまうケースが大半だった。数少ない話を聞いてもらえるお客様には即アポを取り付け、午後には外回り。インターン生としてわざわざ名刺まで作成していただき、営業ウーマンと一緒にお客様のご自宅まで同行した。営業の様子を直で体感した。

前場が引けると、毎日取締役や部長などがランチに連れて行って下さった。時には、会社の方向性や、将来像について詳しく語っていただいた。

そして、忘れもしないある日のランチにて、話題が東南アジアでの支店開業へと移ったころ、実際に東南アジアのある都市へ出張に行った部長が熱を帯びた口調で語ってくださった。



「東南アジアの熱気はすごい。本当に価値観が変わるから。ぜひ学生のうちに行っておきなさい。具体的なプランを立てずとも、とりあえず飛行機だけ予約してしまえばなるようになる。絶対行った方がいいよ。」



大体このような趣旨のことをおっしゃっていたと思う。いつもはハリーポッターのスネイプ先生ばりに冷静沈着な部長がここまで強く推すということは、心の底からそう思っているということ。まさにこの一言が私の背中を押してくれたのだ。日中は大学、夜間はアルバイト、という毎日のルーティンに退屈していたのも一因となった。

行先はベトナム、ホーチミン市。6月1日から3週間続いた教育実習を終えた翌日に成田発クアラルンプール経由で向かった。期間は4泊6日。

就職活動の真っ只中でありながらその旅行を計画した裏には、「内定をとれないはずはない」という昔からの根拠なき自信があった。もちろん、就職活動に専念していた周り友人から「この時期に行くなんてバカかと思った」と辛辣なコメントを頂いたのは言うまでもない。

さて、日本からの直行便であれば6時間ほどで着くはずだが、LCCのエアアジアに乗った私は成田を朝の10時に出発し、現地に夜の9時ごろ着いた。ベトナムと日本の時差は2時間であるから、総所要時間は13時間。到着したころには無駄に疲労がたまっていた。

初めての海外一人旅であるし、日本人観光地化した台北やソウルとは勝手が違う。自分の身の安全は自分一人で確保しなければならない。教育実習中、学校スタッフの方と「初めて海外に一人旅行くんですけど特に準備いらないですよね~」といった風に談笑していたところ、ガッツリその不用心さにご指摘が入った。


「情報だけはしっかり仕入れて、海外は行った方がいい」


とのアドバイスを頂き、さっそく『地球の歩き方』をアマゾンで購入。事前知識を入れ、必要最小限の持ち物を検討した。

意外とコンパクトに収まった持ち物は覚えている限り、以下の通りだ。今後一人旅を計画される読者の方も、とりあえずこれくらいそろっていれば生きていくのに不便ではないのでご参考頂きたい。


  • デイバッグ
  • 当日着ていく衣服
  • iPad mini、充電器
  • 世界各国対応プラグ変換器(変圧器)
  • 『地球の歩き方』
  • 財布(日本円、クレジットカード)
  • パスポート
  • Eチケット
  • セキュリティポーチ
  • 洗面用具

衣服類は当日分だけ持って行けば、あとは現地で調達可能だ。物価も安いため、何日分もの衣服を持ち運ぶより現地調達した方が楽だと思う。これは東南アジア旅行全般に言えることだ。

iPadは私にとって欠かせない旅行用品だ。海外は日本に比べてフリーWi‐Fiの環境が非常によく整っているため、都市圏のみの旅行であれば日本からわざわざレンタルしてWi‐Fiルーターを持っていく必要はないと思う。だからこそ、私は未だにレンタルしたことがない。iPadがあれば、基本的に日本との通信手段が途切れることがないため国際電話を持っていく必然性もない。

プラグ変換器、変圧器について、今後世界を旅行するつもりの人は様々な型に対応したものを購入すべき。旅行の旅に買い替える不経済は避けたい。

後で気付いたのだが、iPadなどのタブレットを持っている人は電子書籍で『地球の歩き方』を購入した方がラクダ。

財布からは現地で替える用の日本円と、クレジットカード以外のものは出して、日本に置いていきたい。もし万が一財布を盗られるような事態に至った際に、被害を最小限に抑えることが出来る。

パスポートはもちろんのこと、社会主義国のベトナムは入国審査がほかの民主主義国に比べて時間がかかる。特に注意したいのが、Eチケット提示を求められる点。Eチケットとは、航空券の電子情報のこと。電子データでもよいし、紙媒体でもよいので、帰りの便が記されたEチケットを提示しなければならないのは覚えておきたい。ちなみに、特定の条件を満たしていればビザは必要ない。
(詳しくはコチラ→在ベトナム日本国大使館 HP

セキュリティポーチとは、簡単に言えば盗難防止用のポーチで、貴重品を入れ、ズボンと下着の隙間に隠しておくもの。当座使わない高額紙幣やクレジットカードなどはこちらに入れておこう。

洗面用具だけは海外のではなく、自分のものを使いたいため、日本から持って行った。機内の液体持ち込み制限などがあるので十分注意した上で持っていこう。ちなみに制限を多少上回っていても、それほど厳格に検査・規制されたりはしないのが現状だ。


長くなってしまったから、前編はここまで。次は中編。

2016年3月15日火曜日

天下の台所大阪が誇る名店、「日本酒センター ニューフクシマ」(リンクあり)

こんばんは、前回の投稿から少しばかり時間が空いておりました。首を長くして投稿を待ち望んでくださっていた読者の方がいれば、お詫びと感謝を申し上げたい。


なぜ、投稿出来なかったか?


この答えは、、、



(Kim.K撮影、加工)


この子たちに会いに行っていたためだ!!!


ことの始まりは、約一か月前訪れたある素敵な日本酒バーとの出会い。
卒業旅行として、大学の友人二人とともに関西を二泊三日で巡った。(卒業旅行については後日投稿予定)

旅行前のKim.K独自の調査により、「梅田駅の隣、福島駅はオシャレでいいお店がいっぱいあるぞ」との情報を手にしていた我々はまさにその「オシャレでいいお店」を大阪環状線福島駅出口付近にて見つけてしまったのだ。。。


外観を見れば、「日本酒70種飲み放題」「120分2500円」とある。自分で言うのも恐縮だが、大学生にしては日本酒に強く興味を持っている類だ。
日本酒に良い思い出のない友人Mくんと、そもそもお酒自体をあまり飲まないUくんペアであったが、私のあまりの興奮度合と熱心な説得により、半ば呆れられつつも二次会の場所として受け入れてくれた。



(Kim.K撮影、加工)


その時発掘した日本酒バーはなんとオープンしてまだ1週間も経っていない出来立てほやほやのお店だった。もとは居酒屋だったのを生粋の日本酒好きの店長さんが思い切って改装し、日本酒バーへとリニューアルさせたとのこと。

そのお店のシステムは非常に変わっている。

  • 「日本酒約70種 飲み放題」(2時間か無制限)のみ提供 (その他アルコール、ソフトドリンクは有)
  • 食事やおつまみなどは客自身が持ち込む
  • 箸やお皿、鍋などの食器類の貸し出しアリ (なお、包丁など危険物や周りに迷惑になる物は禁止)
  • 隣の居酒屋から出前可能

など、これまでの日本酒バーの概念を覆すような試みばかり。

そして、この日本酒バーの真骨頂はご覧の2枚の写真からもわかるように「高級」「希少」な地酒が「飲み放題」として提供されていること。

しかも、そのお値段は

  • 2時間 2500円
  • 無制限(開店時間17:00-24:00) 3000円

と破格の安さ!!!
目を疑ってしまう価格設定。一般的な日本酒バーで注文すれば、グラス一杯1000円越えは珍しくない地酒がゴロゴロしているのに、ここは「飲み放題」。なんという日本酒ヘブンでしょう。。。

初訪問時に頂いたお酒は以下の10種。

  • 梵 純米55(磨き5割5分)
  • 雨後の月 特別純米 十三夜 おりがらみ生原酒
  • 篠峯 山田錦 純米 ―超辛無濾過生原酒―
  • 鳳凰美田 純米大吟醸 山田錦 五割磨き
  • 東一 純米吟醸 山田錦 うすにごり生酒
  • 雁木 純米無濾過 ひとつ火
  • 出雲富士 純米吟醸 山田錦50 赤ラベル
  • 山本 純米吟醸原酒 6号酵母
  • 澤屋まつもと (酔って写真を撮り忘れ、詳細不明)
  • 新政 白麹仕込純米酒 亜麻猫

特に、初飲した鳳凰美田は非常に米の甘味と旨味のブレンドが華やかで好みの一種となった。
たまたまその時は退店までずっと我々しかお客さんがおらず、長いこと店長さんとお話が出来たのもラッキーだったかもしれない。これを「一目ぼれ」と呼ばずしてなんと言うか、心の底からこのお店の虜となってしまった。

それ以来、札幌に帰ってからもお店のFacebookへの投稿をずっとウォッチしていた。すると、丁度一週間前に以下の写真が飛び込んできた。



(日本酒センター ニューフクシマ Facebookより)

左から、
  • 新政 貴醸酒 陽乃鳥(ひのとり)
  • 新政 生成(エクリュ) -Ecru-
  • 新政 白麹仕込純米酒 亜麻猫
  • 新政 瑠璃(ラピスラズリ) -Lapis Lazuli-
  • 新政 No.6(ナンバーシックス) S-type
  • 王祿 意于(おう) 純米大吟醸 無濾過本生原酒

この凄さを例えるならば、


「お互い『白黒つけたくない』と長年思ってきた日本中のドン6名が一堂に会した」


とでも言えようか。

あまりの衝撃に、暇だったKim.Kは勢い余って翌朝の新千歳発神戸行の便を予約してしまった。幸い、AIRDOのポイントがたまっていたから片道無料で飛べた。弾丸旅行となると、さすがに日本酒「だけ」では採算が合わないため、関西圏の友人や後輩、お世話になった方々ともお会いする約束を取り付けたが、メインの動機はこの「激レア地酒」を飲むためだった。

これら「ドン」たち以外にも、

  • 梵・艶(つや) 純米大吟醸 長期氷温熟成酒
  • 冩楽 純愛仕込 純米吟醸 一回火入
  • 亀泉 純米吟醸 生原酒
  • Sogga pere et fils LE SAKE EROTIQUE SEPT(ソガ・ペール・エ・フィス・サケ・エロティック・セットゥ)
  • 奥播磨 純米 おりがらみ 生酒

を頂いた。ほぼすべてが未開封だったにもかかわらず、快くすべて飲ませてくださった店長さんには本当に感謝しています。本当にお世話になりっぱなしだ。店長さんは突然の訪問にすごく驚いてらっしゃったものの、Kim.Kとしては毎週通いたいほどの愛情が湧いていたから、このように再度訪れる機会ができたのはただただラッキーであった。


さて、、、勢い余って肝心のお店の名前を紹介し忘れていたようだ。
以下にぐるなびのリンクを張っておくから、ぜひ読者の皆様も大阪訪問の際はこちらのお店へ足を運んでみてほしい。

なお、店内地酒のラインナップは日々変化しているから、気になる方は予めFacebookでチェックすることを強くお勧めしておく。




実は、私が本気で日本酒に惚れ込んだのは昔飲んだ「亀泉」がキッカケだった。聞けば、店長も同じく「亀泉」が日本酒の入口だったとのこと。奇遇としか言いようがない、この出会い。4月の就職後も機会を見つけて足繁く通いたいと強く思う、そんな日本酒バーの紹介でありました。


再三ではあるが、ぜひ皆さん一度足を運んでニューフクシマのすごさを堪能してくださいまし!!!
(なお、ブログの掲載許可はすでに頂いております)

2016年3月8日火曜日

海外旅行 二か国目(大学3年生) 後編

ソウルの話の続きをしよう。



(Kim.K撮影)

翌日からはグルメ及びソウル散策の旅が始まった。
お昼は、参鶏湯(サムゲタン)を「土俗村」で食した。地下鉄3号線景福宮駅から歩いて5分圏内のお店で、人気店のため人が行列をなしているから観光客にもパッと見で分かりやすい。

そもそもサムゲタンは韓国の薬膳料理として親しまれているもので、「おかゆ」とは位置づけが異なるそう。(Kim.Kはただの無知でした)鶏の内臓を抜いたところに高麗人参、漢方、もち米などを詰めて煮込んだ料理。

価格は15000ウォンで、現在のレートで約1400円と高級。高麗人参の強いお酒も付属してくるが、どうもにおいがダメでKim.Kは飲めなかったが、友人と後輩はその苦さを楽しそうに味わっており若干引いた記憶がある。



(Kim.K撮影)

もちろん、景福宮にも行った。李氏朝鮮時代に築かれた王宮だが現存するのは、19世紀の建物のみ。かつては朝鮮総督府が大日本帝国によって置かれていたそうである。



(Kim.K撮影)


日本人とほかのアジア人(特に中国人)の違いとして、写真撮影時のポーズの違いがある。日本人は基本的にピースするくらいだが、彼らの「ベストな写真」を求めるプロ精神には目を見張るものがある。


モデルかよっっっ!!!!


と心の中でツッコみたくなるくらい、写真が気に入らないと何度も撮り直すし、基本視線はレンズを向いておらず斜め上方向だ。

きっと、そのあくなき探求心で撮影された写真はやがてSNSのアイコンに格上げされるのだろう。

とはいえ、Kim.Kのポーズがあり得ないのは言うまでもない。彼らからすれば"Awful"なポーズ。正直、自分自身何を考えてこのポーズをとったのかわからない。とっさに「ポーズとってみよう!!」と思いついたとはいえ、ひどいものだ。。。






(二枚ともKim.K撮影)


さて、ソウル市内をとぼとぼ歩いていると何ともすがすがしい露店を発見した。


「完璧なニセモノあります。」


と言いながら、


G-SHOOK


と書かれた明らかなニセモノを売るあたり、「完璧」の語義を疑うし、そもそも日本語が堪能というポテンシャルを持ちながら、あえてこのようなハイリスクを取って露店を営んでいるその店主に興味をおぼえる。

ちなみに、日本はブランド物のニセモノは持ち込みを禁じられているので注意しておこう。アジアでは平気でブランド物の精巧なニセモノ(ラルフローレン、トミーヒルフィガー、アメリカンイーグル、ラコステなど)が安価に売られているのでつい買ってしまいたくなるが、厳禁だ。買ったとしても、現地での衣服だと考え、帰国前に捨てて帰らなければ余計な罰金が待っている。






(4枚ともKim.K撮影)

ご覧のように、韓国の渋谷的位置づけの明洞では様々なグルメを楽しんだ。中でも4枚組の1枚目の写真に載っている麺はおいしかった。

また、ソウルでは当たり前のようにキムチがついてくる。お店によってキムチの味付けが辛くなったり、酸っぱく鳴ったり変わるのでその変化を比べるのもソウル旅行の楽しいところかもしれない。

今ソウルはLCCを使えば非常に安価に訪れることのできる海外なので、ぜひ行ってみてもらいたい。正直関東から北海道に飛ぶよりも安いはずだ。


最後駆け足になってしまったが、以上が私の二回目の海外旅行先、韓国ソウルの話だ。
次回は私自身衝撃を受けた国への海外旅行話をしようと思うのでお楽しみに。

海外旅行 二か国目(大学3年生) 前編

初めての海外旅行から2年半が経過。サークルの友人と後輩を一人ずつ誘った。
これも確か一回目と同じくフリープランのツアーだった気がする。



(Kim.K撮影)

行き先はどこでしょう?
ヒントは機内食の写真の中にある。

ちなみに、このCassという飲み物はビール。アジアに多いが、日本のピルスナービールに比べて薄いのが特徴。たくさん飲んでも酔わない。

私自身、コーラのような甘い飲み物を口にするくらいなら薄いラガービールでのどを潤す方が好きなので、アジアのビールは肌に合っているのかもしれない。



(Kim.K撮影)

行先について、二枚目の写真を見れば誰でも想像がつく。そう、韓国だ。
ちなみにこれは「プルコギ 불고기」と呼ばれている。
要は、甘めの味付けした焼肉料理のことだ。

確かこれはデパートのフードコートで食べたものなので、盛り付けがきれい。


さて、そもそもなぜ韓国を行先に決めたのかについて話しておこう。

私は高校3年生の時に初めて海外旅行に行き、それに向けて5年旅券を作成した。このブログを閲覧してくださる読者の方々もご存知かと思うが、飛行機の国際線は国内線と異なり、面倒なプロセスがある。

チェックイン→(荷物預け入れ)→保安検査場→搭乗

が国内線の一般的なプロセスだとすれば、国際線は保安検査場を通過したのち出入国審査が必要となる。

空港によってその「面倒レベル」は異なるものの、ふつう時間がかかる。もちろんこれはテロリストをはじめとした危険から国や航空機を守るためなので仕方のないこと。

出入国審査を無事通過した旅券保持者は、出入国それぞれで一回ずつImmigrationのハンコを押される。実は、このハンコに注目してみると、出国と入国でハンコの形が違うことが分かる。気づいていなかった読者の方がいれば、ぜひお持ちのパスポートを引っ張り出してまじまじと見てもらいたい。出国がシカクだったら、入国はマルだったりサンカクだったりするのだ。

このように、国によってハンコの特徴が異なるのが面白い。私自身コレクター精神が強く、一度ハンコを押されてしまうといろんなハンコを集めたくなってしまう。旅券の空欄を埋めたくて、韓国旅行を提案したというのが正直な動機だ(笑)


この旅行では、韓国と言っても有名なソウルしか回らなかった。



(地下鉄構内、Kim.K撮影)


ソウルは東京ほど、とまでは言わないものの、おびただしい数の路線が通っているのでアクセスには不便しない。ご覧のように構内は清潔で、ストレスフリーに地下鉄を利用できる。(正直アジアの地下鉄・MRTはどこもこのような外観で、東京が一番汚いくらい)

ちなみに、地下鉄のフリーパス的なものを買おうとしたものの分からず、近くにいた女子高生の集団に"Excuse me!"って声かけたら「ギャーーーー」という悲鳴とともに避けられたので、英語嫌いな人がいるのは万国共通なんだろうな、と思った記憶がある(笑)



(Kim.K撮影)


韓国に来たからには....!!!とチヂミとマッコリを求めてナイトマーケットをさまよった。外観内観ともにそれほど清潔感もなく、観光客向けでもなさそうな小さなお店に入った。三人とも野生の感が働いた。

その感は見事的中、まあおいしいのなんの。日本のチヂミとは触感、味付け、素材何から何まで異なる。特徴的だったのは、ズッキーニと(小さい)カキを使っていた点だ。

また、生マッコリも本当においしくてするする飲めた。甘すぎない飲みやすさで水のようにのどを抜けていく。

実はこの後マッコリ飲み放題のお店に行って10種類弱の生マッコリに挑戦し、いつの間にかお店で1時間ほど爆睡していたようだ。もちろん写真はない。友人と後輩に支えられ、何とかコンビニにたどり着きやっと買ったお茶がドクダミ茶か何かで口に合わず、嘔吐感を押し殺して再度アクエリアスを買いに戻った時はつらかった。


だいぶ長くなりすぎた。この辺でいったん止めておこう。

2016年3月7日月曜日

初めての海外旅行(高校3年)


(九份にて、Kim.K撮影)

私Kim.Kは現在大学4年生で、卒業を控えている。2月中には卒業旅行にも行った。
だから、卒業旅行についての記事も書きたいが、元来無駄に几帳面で完璧主義なところがあるから「海外旅行」というくくりで順に書きたくなってしまった。

これまでに海外旅行では8か国巡ったので今回の卒業旅行の話にたどり着くまで時間がかかるかもしれないが、読者の皆様にはそれもご愛敬ということで看過していただきたい。


さて、冒頭の写真。ご存知の方も多いであろう。九份だ。
ジブリ映画『千と千尋の神隠し』の舞台だ、と話題になり、言わずと知れた台湾の観光名所だ。(ただ、ジブリによってその説は公式に否定されたらしい)

ご覧のように、提灯に照らされた木造建築がいい感じの雰囲気を醸し出している。当時、私たちはちょうど良いタイミングで訪れることが出来たように思う。というのも、ちょうど雨がしとしと降り、赤色の提灯が映えることで、より一層趣のある景色が夕闇の中にボワッと浮かびあがっていたからだ。

九份は台湾旅行者はマストで訪れるはずの観光地であるし、間違いなくその価値がある場所だ。台北市から高速バスを用いて2時間弱なので、時間に余裕をもって訪れたい。


さて、この台北旅行。行ったのは丁度4年前になる。高校卒業記念旅行として。
初めての海外旅行のため、パスポートを発行した時点で胸の高まりマックスだった。(未成年のため5年旅券)

いざ、初めての国際線に乗った時の感動は凄まじいものだった。機内食が出て、お決まりの"Beef or chicken?"のフレーズを聞くだけで「海外感」に酔いしれた。

台湾に到着してからは、送迎バスに乗り、両替を良いのか悪いのかわからないレートでおばちゃんに両替してもらい、ホテルに荷物を置き、名物のナイトマーケット(夜市)に繰り出した。

するとどうだろう、今までの海外感が一気に「地元感」に逆戻りする光景を目の当たりにしてしまった。



(Kim.K撮影)

志村けんじゃん........!!!!!!


Kim.Kの尊敬する人物ではあるが、ここでお会いしたくはなかったよ。。。


「俺らって今台湾にいるんだよね???」


そばにいる友人に何度も確認した。
そう、そこは日本人ご用達のマッサージ店だったのだ。(いかがわしい意味は持たない)

冷静に考えてみれば、台湾は日本人にとって沖縄に行くのと変わらないくらいアクセスはよいのだから、日本人専用のお店があることは何ら驚きに値しない。アジアを色々巡った今だからこそ、なおさら「日本人向け」産業の市場規模が大きいことは理解できる。

日本での中国人観光客の購買行動を「爆買い」と呼ぶように、台湾にとっても日本人は「爆買い」リッチピープルなのだ。






(4枚ともKim.K撮影)



ご覧のように、台湾には日本の企業がこぞって進出しており、日本への愛国心が高まるきっかけともなった。
日本企業強い!!


(忠烈祠にて、Kim.K撮影)

最後にこの写真の説明をして「海外旅行 台湾編」を終わろうと思う。

ここは忠烈祠と呼ばれる、戦前日本の護国神社だった場所だ。写真に映る、足並みのそろった彼らは御殿を守る衛兵さんたち。

彼らは選ばれし衛兵さんで、軍隊のエリートだ。身長167cmのドワーフKim.Kとは違って、皆高身長でイケメンの紛れもない「漢」である。

この写真はその衛兵交代式の様子だ。
石畳の上を、足音を一切ばらさずテンポよくきちっと歩く様は圧巻だ。

彼ら衛兵は警護中、一切の動作が見られない。身動きどころか、瞬きもめったにしないのだ。
ここを訪れた際はぜひその点にも注目して鑑賞していただきたい。


では、今回はここまで。

2016年3月6日日曜日

ごあいさつ、ブログのタイトルについて

読者の皆様初めまして。
Kim.Kです。

ブログのご挨拶もかねて
、まずはこのブログのタイトル"The Road Not Taken"について説明しようと思う。

このタイトルは、アメリカの詩人ロバート・フロストの有名な作品からとった。
以下にそれを引用する。
訳について、意味が一つに絞れない単語については原文を尊重した。(yellow woodなど)



The Road Not Taken by Robert Frost


Two roads diverged in a yellow wood,
And sorry I could not travel both
And be one traveler, long I stood
And looked down one as far as I could
To where it bent in the undergrowth;

Then took the other, as just as fair,
And having perhaps the better claim,
Because it was grassy and wanted wear;
Though as for that the passing there
Had worn them really about the same,


And both that morning equally lay
In leaves no step had trodden black.
Oh, I kept the first for another day!
Yet knowing how way leads on to way,
I doubted if I should ever come back.

I shall be telling this with a sigh
Somewhere ages and ages hence:
Two roads diverged in a wood, and I—
I took the one less traveled by,
And that has made all the difference.


黄色く染まった森の中、道が二本に分かれていた
残念ながら両方を行くことはできない
どちらを行くか、しばしの間佇んだ
一方の道を見下ろし、出来る限り遠くまで見やると
背丈の低い草木に包まれ、道が曲がっていた


そうして公正かつ公平にもう一方の道を選んだ
恐らくそれがより正当な主張だった
なぜならあっちは草が生い茂り、体が擦り切れるのを覚悟しなければならなかったから
でもこっちを通ってみても
全く同じように体は擦り切れてしまった


あの日の朝も同じように両方の道が伸びていて
落ち葉は一切黒色に踏み固められていなかった
そうか、最初の道はこの日のためにとっておいたんだ!
でも道がどんな風に続いてゆくのか想像がつかなかったから
戻ってくることが出来るか不安だった

ぼくはこれをため息交じりに語るのだ
これから先ずっとずっとどこかの場所で
森で道が二本に分かれていた、そして私は、、、とね
ぼくはより踏みこまれていない方を選んだ
そうしてそれが大きな違いを生んだのだ

(Kim.K訳)




誤訳があれば指摘して頂きたい。極力丁寧に訳したつもりであるが、いかんせん詩というものは訳しづらい。私自身大学では英文学批評を専攻としていたが、文芸翻訳にも多少取り組んできたから、ある程度の自信はあるが、ネイティブではないので誤訳の可能性は否めない。

さて、読者の皆様この詩を十分堪能していただけたであろうか。

「すごさが分からない」

というあなた、ちゃんと音読しましたか?声に出す環境にいない人は以下のリンク先から朗読を聴いてもらいたい。音としてRhymeを体感することで頭ではなく心でその趣に触れることが出来るであろう。



The Road Not Taken 朗読(1分強)



私Kim.Kはこの詩を中学生(何年生だったか覚えていないが恐らく1,2年生のどちらか)の時に英語科の先生に教わった。当時は、今のように自分で詩の意味をつかめておらず、どういう点でこの詩が優れているのか理解することが出来なかった。
ただ、その先生は私たち生徒に対してこの詩を暗記し、授業内で朗読するよう宿題を出した。
30名もの生徒が順々に指名され、その場で立ってクラス中の注目を浴びつつ音読するのだ。途中でつっかえてしまえば、赤面間違いなし。英語がさして得意でもなかった中学生のKim.Kも必死に暗記して臨んだ。その公開朗読における、私の先生からの評価についてはあまり覚えていないが、悪い評価ではなかったと思う。

今でもこの詩の第一連を空で唱えることが出来る。これは私の記憶力というよりは、フロストの豊富な語彙力と適切な単語を選び出す卓越したセンスによるものであろう。


改めて、なぜこの詩をブログのタイトルとしてとったのか。

それは私自身への教訓として常に意識するために他ならない。

この詩はこれから社会人として働き始める私に重要な視座を与えてくれている。





『開拓者たれ』


思えば、私の在籍する大学もフロンティア精神を尊んでいるし、母校も建学の精神を掲げていた。

生半可な覚悟ではいけない。

まずは新社会人として基礎を学び、現場の感覚を身に着け、目の前の仕事を120%こなす。

少し余裕が出てきたところで、現状に満足せず、さらなるステップアップを目指してリスクを取ってゆけるそんな社会人を目指したい。